夫にインタビューがきた

2018年1月から育児休業に入り、夫の育休も1か月半が経とうとしている。 夫がかなり積極的に家事育児を引き受けてくれるおかげで、わたしの負担はとっても軽くなっていると感じるし、どうしても手のかかってしまう下の子のお世話をわたしがしていても、上の子の精神的な負担は軽くなってるなーと感じることが多い。


夫とわたしが務めている会社は、世間一般で言うとかなりの"ホワイト企業"であることに違いなく、男性が育児休業を取るケースもチラホラあると聞く。 それでも夫のように1年休むというのは流石にかなり珍しいらしく、会社の男性の育休取得を推進する関連の仕事をされている方から「インタビューしたいんですが」と依頼がきたみたいだ。

インタビューはまた近日、会社の外で会ってなされるらしいけど、事前に「こんなこと聞きたいです!」というリストがきた。

  • 育休を取ろうと思ったキッカケ
  • なぜ期間を1年にしたのか
  • 取るにあたってのハードル
  • 取ってみて良かったことは
  • また、パートナーの反応は
  • 経済的な工夫など
  • 他の男性社員に勧めるか
  • どうすれば取得が推進されると思うか

こんな感じだったと思う。これを受けて、この1か月半くらいの棚卸を2人でしてみた。

夫は「なぜ育休を取ったのか」という質問には非常に答えにくいと言う。インタビュアーは恐らく「妻の復職と保育園入園の兼ね合いで」(実際このような理由で育休を取る男性はたまに聞く)とか、「双子、三つ子が生まれ、物理的に人手が必要だから」などの回答をイメージしているのだと思うけれど、わたしたちの場合はそういう事ではない。わたしも育休中だし、上の子は2歳で小さいとはいえ2歳差をワンオペ育児しているお母さんたちは世の中に溢れかえっている。

 

夫曰く「育児をするため」だと言う。この理由が中々すんなりと理解されない辺りに、男性の育休取得がまだまだ一般的ではないなと感じる、とのこと。

そしてなぜ取得期間を1年としたのか…これは正直なところ、夫が休業に入る前にわたしも訊かずにいたけど不思議に思っていた。曰く、「1〜2か月では短い、最低でも3か月。」これにはわたしも賛成。1か月半が経つけれど、ようやく1日、1週間のリズムが掴めてきた気がする。ひと月、ふた月ではリズムが出来てきてすぐに育休終了になってしまうかな?1年としたのには春夏秋冬、全ての時間を見たかった、また育児休業給付金が出るギリギリまで子どもと過ごしたかったとのこと。育児休業給付金については、わたしにはよくわからない感覚なんだけど、どうせもらえるなら最大限にもらいたい?みたいな感じらしい。

 

取るにあたってのハードルは、家計などの金銭面、会社でのキャリア面だったよね、という部分で意見一致。これは以前にも書いたけど。わたしは「家族4人で24時間何しよう…と思ったけど!笑」と本音を呟いたら夫も「たしかに」と苦笑いをしていた。

 

取ってみて良かったと今のところ思っているのは、大きく3点。

  • 2歳の上の子の精神的な安定

下の子が生まれて、自分から注目がそれた事へのストレスとイヤイヤ期と呼ばれる自我の芽生えが重なり、上の子が荒れており手を焼いている。夫も一緒に居ると、わたしがどうしても手を離せない授乳時間などにも上の子の対応をしてくれ、また下の子にかかりきりにならないので、上の子の気持ちが幾ばくか落ち着くみたい。

  • 貴重な瞬間を一緒に目の当たりに出来る

下の子が初めて笑った、上の子が面白いことを言った…1日の中でも一生忘れたくないような瞬間が何回もあるのが乳幼児の育児。上の子の時には「今日、こんな事があってね…」と帰ってきた夫に報告しても、その感動は半減、面白さが伝わらなくて残念だった。一緒に居る今は、「ちょっと!来て来て!」で2人一緒にその瞬間に立ち会うことが出来、面白かったねー!と顔を見合わせて笑う事が出来る。とても幸せな事だと思う。

  • 「妻、自分の両親へ改めて感謝が出来た」

これは、夫の言葉。上の子が乳児だった時にはよくわからなかった、2〜3時間おきの授乳やオムツ交換、夜中でも問答無用に起こされる「夜勤」、なかなか寝つかなくてイライラさせられ寝かしつけ…それに加えてイヤイヤ期の上の子とも真正面から向き合うことになるため、「ほんと、大変だよね」と。

 

わたしとしても、このことを理解してもらえただけでかなり取った価値のある育休なんじゃないかなと思う。

 

経済的な工夫は…正直まだ全然出来ていないので、これは今後の課題としよう。ちなみに夫が育休になってから、上の子のスイミングを始めることになり、また「せっかくなら!」と旅行の計画も次々に持ち上がったため、とめどなく支出の予定が…。

 

他の男性社員に勧めるか、という質問。もちろんこのインタビューの主旨が「男性の育休取得率を上げよう!」というものなので、「子どもの生まれた男性全員に勧めます!育休万歳!」が理想回答なのかもしれないけれど、夫は「取りたいと思う人が取ればいいんじゃない?」とあくまで押しつける気は無さそう。パートナー側からすると、物理的に人手の必要な時なので育休を取ってもらって積極的に家事育児に関わってもらえると本当に助かるしありがたいけれど。

「家事育児にコミット出来る人ばかりじゃないでしょ」と夫は言う。確かにそうかもね。せっかく育休を取っても、家事育児をしてくれなければパートナー側から見たらただのお荷物。日中仕事に出ていてくれた方がよっぽどマシ…という残念な夫がいることも事実。

全員取得!ではなくて、育休を取りたいと思った人が、周囲の人間に言い出しやすく、周りの人も「おめでとう!育児頑張って!」と気持ちよく送り出せる環境が出来ればいいよね、と話していた。

 

どうすれば男性の育休取得が推進されると思うかについては、近々また改めてまとめて書いてみたいな、と思う。

ここまでは取得1か月半の時点で思っていること。まだまだ通過点なので、これから更に時間が経てば考え方も変わるかもしれないけれど、記録として残しておく。

おかあさんだからって

大人気だったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、通称・「逃げ恥」が放映されたおかげで「呪い」というキーワードが随分浸透してきたように思う。
ここで言う「呪い」とは、常識や「こうあるべき」と言った世間が押し付けてくるプレッシャーのこと。いつの間にかソレが「当たり前」として自分に刷り込まれていること。たくさんあるよね。

大人になったら結婚する
結婚して家庭を持って一人前
結婚したら子どもを作る
男は男らしく、女は女らしく…

そういうのから、もう自由になっていいんじゃないですか、逃げちゃいましょうよ、というのが「逃げ恥」のメッセージだったし、そこが多くの人に受け入れられて支持されて、恋ダンスと共に流行ったのだと思っていたんだけど。

今、ツイッターの育児クラスタに属するおかあさん達が揺れている。圧倒的な人気を誇る「だいすけお兄さん」の新曲が、あまりにも微妙なためだ。
あまりに限定されたクラスタにしか通じない話なので補足すると、「だいすけお兄さん」とは横山だいすけさん、昨年の3月まで9年間にわたってEテレおかあさんといっしょ」の歌のお兄さんを務めてこられた方。
爽やかなルックスとたしかな歌唱力、そしてコミカルでお茶目な面も持ち合わせ、幼児がいる家庭のお母さん達からはとても、とても人気がある。(その人気は「おかあさんといっしょ」を降板する際に「だいすけロス」という言葉を生み、その後CMやバラエティでも活躍するように。欽ちゃんの仮装大賞にも審査員として出演していた!)

そんな、お母さん達のアイドルが最新曲を披露した。Huluでもっている看板番組「だい!だい!だいすけおにいさん」でである。

以下、引用

あたしおかあさんだから

一人暮らししてたの おかあさんになるまえ
ヒールはいて ネイルして
立派に働けるって 強がってた

今は爪切るわ 子供と遊ぶため
走れる服着るの パートいくから
あたし おかあさんだから

あたし おかあさんだから
眠いまま朝5時に起きるの
あたし おかあさんだから
大好きなおかずあげるの
あたし おかあさんだから
新幹線の名前覚えるの
あたし おかあさんだから
あたしよりあなたの事ばかり

あたし おかあさんだから
あたし おかあさんだから

痩せてたのよ おかあさんになるまえ
好きな事して 好きなもの買って
考えるのは自分の事ばかり

今は服もご飯も 全部子供ばっかり
甘いカレーライス作って
テレビも子供がみたいもの
あたし おかあさんだから

あたし おかあさんだから
苦手なお料理頑張るの
あたし おかあさんだから
こんなに怒れるの
あたし おかあさんだから
いいおかあさんでいようって頑張るの
あたし おかあさんだからの
あたしより あなたの事ばかり

あたし おかあさんだから
あたし おかあさんだから

もしも おかあさんになる前に
戻れたなら 夜中に遊ぶわ
ライブに行くの 自分のために服買うの

それ ぜーんぶやめて
いま、あたしおかあさん

それ全部より おかあさんになれてよかった

あたし おかあさんになれてよかった
あたし おかあさんになれてよかった
あたし おかあさんになれてよかった

だって あなたにあえたから

 

恐ろしい、呪いの歌のできあがり。ゾゾゾ…だ。

この歌詞で歌われていることは、たしかにどれも思い当たることばかり。ケーキの上のイチゴは子どものものになったし、大好きだった買い物も今は子どものものばかり見ている。何かを捨てたり、我慢したり、諦めたりはもちろんある。そうだよね、そうなんだけど…。

多くのことを犠牲にすることを「おかあさんだから」と当然のようには言って欲しくないし、「いいおかあさんになるの」「いいおかあさんでいようって頑張るの」と、我慢は美徳で犠牲を払うのが「いいおかあさん」だと勝手に「いいお母さん」像を作らないで欲しい。わたし達に呪いを、かけないで欲しい。

 

この歌詞の作詞は絵本作家ののぶみさん。代表作は「ママがおばけになっちゃった!」…なるほど、これで納得。わたしはどうもこの人とは感性が合わないらしく…。

「ママがおばけになっちゃった!」も、今回の「あたしおかあさんだから」も子ども向けではないと感じる。絵本という形、幼児向け番組での歌という形をとった表現だけど、基本的にお母さん向け。お母さんに向かって「しんどい事も多いよね!でも"いいお母さん"でいるために、"可愛い我が子のために"頑張ろうねっ!エイエイオー!」って勝手にグイグイ押しつけちゃう感じ。ノーサンキュー。

こういった絵本を読んで、育児は大変だけど頑張ろう!、と自分を鼓舞したり、歌を聴いて子どもへの愛情を再確認すること自体は否定しないけれど、「おかあさんに(だけ)ひたすら犠牲を強いる」ようにしか見えないから気持ちが悪い。

お母さんだから、お母さんだもの、と自分を押し殺さなくたっていいじゃない。お母さんがライブに行ったって、好きな服買ったっていいじゃない。

「あなたのために、わたしは全てを捨てたのよ」と言われる子どもの身にもなって考えてほしい。相当恩着せがましい。わたしが自分の母親にこんな事を言われたら、きっと言ってしまうと思う。「知ったこっちゃないよ」と。

 

こんな歌詞の歌を、だいすけおにいさんに歌わせないで欲しい。だいすけおにいさんには、純粋に子どもの目線に立った歌、子どもが楽しめる歌を歌っていて欲しい。わざわざお母さんを号泣させようとしなくたっていいよ。 仕事、もう少し選んだ方がいいよ。

それこそ、知ったこっちゃないのかもしれないけれど。

※だいすけおにいさんの歌で泣きたい!という人は、ぜひ「ボヨヨン行進曲」を聴くことをお勧めします!ボヨヨンて!笑 と思うかもしれないけど、中身はとってもいい歌詞。元気の出る歌。自然と泣ける名曲です。

スーパーブルーブラッドムーンの夜

先月、31日の夜はちょっとレアな天体ショー「皆既月食」だった。それにひと月に2回目の満月で通常よりもちょっと大きな満月!という、何だかロイヤルストレートフラッシュみたいなお月さま。わたしはミーハーなので「見たい!絶対見たい!」と前日からウキウキ。

2018年1月31日の20時48分から南東の空でお月さまが欠けはじめ、1時間後の21時51分にすっぽりと地球の影に入って真っ赤なお月さまになり、そこから約1時間の皆既食。 23時8分にお月さまが再び顔を出して元の大きさに戻ってゆき、24時11分に元どおり。

そんな流れも事前にリサーチして、先にお風呂に入っておき、お月さまが欠け始めた21時過ぎにさぁ出発!(と言っても、家の前の駐車場で観測するだけなんだけど)

軽い気持ちでカメラだけ持って出たけれど、いざ撮り始めると、当然ながら手ブレが酷い。お月さまの輪郭が全く見えない。漆黒の空に、ブヨブヨしたものが浮いてる…みたいな写真を数枚撮ったところでようやく悟る。
これ無理でしょ。
そりゃそうだ、その時のわたしはエルゴで下の子を抱っこして、ゴワゴワかさばるダウンコートを着込んでいた。わきを締めて手ブレしないように…なんて到底無理な話。


夫にお願いして、家から三脚を持ってきてもらい、セットしてもらう。
Canon70DはWi-Fiスマホと連携させて、スマホをリモコンにしてシャッターを切ることが出来る。これまでは集合写真などで活用していたその機能、今回初めて「絶対にブレを防ぎたい夜景モード撮影の戦い」の強力な武器として導入された。便利。とにかく便利。


夜景なんてそもそも撮ったことが無いので、細かな設定はこちらのブログを参考にさせてもらった。


STUDIO 9 意外と簡単!皆既月食の写真をカメラで撮ってみよう!【詳しい設定付き】


そして撮れたのがこの写真。すごい!!!本格的な皆既月食の写真みたい!!!道具と知識が揃えば、わたしでもここまで撮れるんだ!
楽しくなってきて、設定をちょっとずつ色々といじってみる。ここでもCanonのアプリ大活躍。カメラのダイヤルを回さなくとも、スマホの画面でタッチ&スワイプでどんどんシャッタースピードや露出を変えることが出来る。

始めのうちは「お月さまだよ!」「かくれてきたよ!すごいね!」」と話しかけても興味を示さず、駐車場の車に気を取られていた上の子も、スマホの画面でお月さまの色が変わったり、自分もシャッターを押せるとわかったら俄然興味を持ち始めた。
この現代っ子め。どんなに触らせないようにしていても、子どもはスマホが大好きだし、すぐに触れるようになる。スポンジのような吸収力とは、まさにこのこと。


21時51分、お月さまが完全に赤くなったのを見届けて、お家に入り、ホットミルクを飲んで体を温め、子どもと眠りについた。子ども、本当はもっと早く寝かせたいところだけれど…今日だけは特別。次の皆既月食は2021年だというから。その時にこんなに天気に恵まれるかもわからないし。(それにうちの宵っぱり、早々早くは寝てくれないし…)


何が楽しかったって、初めて天体ショーをまともに見たことはもちろんだけど、夫・子どもと一緒にあーでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返しながらカメラを設定し、満足のいくものを「撮れた!撮れた!」と喜ぶことが出来たのが良かった。

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今回があまりにも楽しかったので、これから様々な天体ショーのスケジュールをチェックして、また子どもや夫と一緒に空を見あげようかな。

そう思えるキッカケになった「スーパーブルーブラッドムーン」の妖しげな美しさを、わたしはこの先もきっとずっと忘れないと思う。

 

写真が溜まる。どんどん溜まる。

初めての子どもが出来たとわかった2015年のお正月。夫がわたしに宣言をした。

「子どもを撮りたい。たくさん撮りたい。だから一眼を買う。カメラ教室に行く。」

それまで、一緒に旅行に行っても写真を撮るのはわたしばかりだった。写真を振り返っても、夫がご飯を食べている写真か、2人で顔ハメをしている写真ばかり(人に撮ってもらったもの)。


いいやん、頑張りなよ!ぜひステキな子どもの写真を撮って!と背中を押して、彼は本当にカメラを即買いし、3か月間のカメラ教室にも通った。
今考えると、子どもが出来ると、男の人はこんなにも変わるのか…と思わせられる、最初の出来事だったように思う。


あれから3年が過ぎ、当時購入したCanon70Dは現役でガンガン活躍してくれている。ただ、使っているのは8:2くらいでわたしだけれど 笑

でも、わたしはカメラの設定など全くわからないので、悩んだら夫に質問し、夫は教室で覚えた知識を発揮してわたしに教えてくれる。(結果、わたしは全然カメラについて覚えられない)


子どもの写真はいい。撮りたい気持ちが尽きない。子どもは刻一刻と成長しているから、昨日と今日で全然違った表情を見せてくれる。
後から見返して、真夜中に1人、懐かしさのあまり涙することすらある。またまた、大げさな…と思われるかもしれないが、おそらく多くの子を持つ親が共感してくれると思う。


問題は、大量に撮った写真データをどうするかということ。

iPhoneの容量は早々にパンパンになる。iCloudの容量も課金して大きくしなければ。撮る枚数が枚数だけに、印刷は到底追いつかない。外付けハードディスク、クラウドサービス、DVDに焼く…色んな方法を考えてきた。


今は一眼データはグーグルフォトへ全てアップ。そしてiPhoneの写真はグーグルフォト+プライムフォトへ自動でバックアップしている。


印刷して、きれいにアルバム整理をすることにも憧れるけれど、何せ時間がない。子どもが起きている間は、せっかくプリントした写真をめちゃくちゃにされるのが目に見えてるし、寝た後の時間?寝かしつけと共に寝落ちてしまうわたし達にそんな時間は訪れないのであった。。。


それでも、万が一データが全て吹っ飛んだ時用に、ということで「しまうまプリント」というフォトブックサービスを利用して、毎月35〜50枚くらいの写真を1冊にまとめた。


① アプリをダウンロードして

②フォトブックに入れたい写真を選び

③レイアウトを決めて

④コメントをつける


たったこれだけで、出来る!素晴らしい!世の中便利になったものだ。


初めての笑顔、寝返り、離乳食、ハイハイ。一緒に行った旅行から、何気ないお昼寝のひとときまで。毎月何百枚と撮った中から、特にお気に入りのものを選んで、まとめていく作業は子どもの成長を改めて振り返る時間にもなり、とっても楽しかった。
これで、わたしのアルバム作成欲は満たされた。


…とここまで書いておいてなんだが、やっぱり時間が全然ない!

子どもがねんね期には、授乳と授乳の合間、自分も少しでも仮眠をとればいいのに、フォトブックの作業しちゃったー!なんて笑っていれば良かったけれど。寝返りし、ハイハイをし出し、歩くようになると共に、そもそもスマホを触る時間が極端に減っていったから、写真を選ぶ時間すら取れなくなってしまったんだ。


さて、ではどうするか。続きはまた改めて書こうと思う。

 

この1年間で何をするか。

1月の半ばに里帰り先の実家から、自宅のある関東へ戻ってきた。そして、それと同時にわが家の「両親育休生活」がついにスタートした。


夫の育休期間は2018年1月から1年間。年明けからわたしの実家へ来て、わたしの両親らと過ごしていたので、家族4人で1日を過ごすようになったのはこの里帰り終了後から。2週間がたとうとしている。


正直、今はまだ「毎日が週末」気分で、毎日のように家族でお出かけをしている。でもこれから、徐々に一緒にいることに慣れて、日常になっていったら…何だか自分のペースを乱されてストレスを感じたり、夫婦それぞれお互いを邪魔に思ってギスギスしそう…


育休を取りたいと夫から相談を受けた際に心配だったことの一つに「1日24時間、1週間ずーっと家族4人で何をして過ごしたらいいんだろう?」ということがあった。


夫が仕事をしていて、わたし一人が育休の時には、一人で家事育児をする大変さはあったけれど、その分何もかも自分のペースで進める事が出来た。子どもとお出かけしようが、お昼寝しようが、夫が仕事から帰って来るまでに晩ご飯が出来ていれば問題なし。

でもずっと一緒となれば、お互い家事の進め方が気になったり、オチオチお昼寝もしていられなさそう。だからわたしは、夫の育休取得にはじめのうち難色を示していたんだ。


友人たちに「いっそのこと海外移住は?!」「自分が復職するかも」「習いごとしたら?」などと提案を受けて、そんなこと思いつかなかったけど、確かにどれもそれなりに魅力的でアリかも…というのもあって、夫の育休取得も受け入れられるようになった。


そして折角、夫もわたしも育休をとるのだから、この一年、普段ならできないと思われることを、とことんしよう!ということで夫婦意見一致。何がしたいかを幾度となく話し合ってきた結果、まずは…


1か月間、ハワイで暮らそう!!ハワイ育児だ!


この夢を実現させることにした。1か月間という短期間ではあるけれど、それでも普段の夏休みなどを利用して行く旅行よりは断然長い期間。まさに、今しか出来ないだろう。ハワイで暮らす。わたしたちは、ハワイで育児をするんだ。


何をするかきちんと考えておかないと、日常に流されてあっという間に過ぎてしまいそうな1年間。上期の目玉は間違いなく5月からのハワイ生活。このひと月のために、事前準備でコンドミニアムや観光名所を調べたり、少しでもコミュニケーションがスムーズに進むように英会話を頑張ろう、とかやりたい事が色々膨らんできた。

目的があると日常にはりあいも出てくる。わたしと夫はハワイ生活という大きなプロジェクトに向けたチームとして動き始めたので、今のところ関係はスムーズ。


さぁ、ここからの生活はどうなるか。ハワイ生活は実現するのか。まず何はともあれ英会話。どうしたら英語が聞けて、話せるようになるのか。誰か良い方法教えてください。

持つべきものは、気づきを与えてくれる友だち。

夫が育休取得を具体的に検討し始めてから、わたしはモヤモヤした気持ちを抱えて日々不安になったりしていた。
家計のこと、夫のこれからの会社員人生のこと…これらはもちろんだけど、夫も毎日家にいて、未就園児2人と一家4人で日がな一日何をして過ごすのか?という疑問も。


この2年間の育休中は、出来るだけ子どもに色々な刺激と経験をさせたい!と意気込んで、10日に1度は子育て支援センターへ通って遊ばせたり、絵本の読み聞かせに参加したりしてきた。

天気の良い日は近所へ散歩に出たり、公園で走り回って遊ばせたりも。

同じくらいの世代の子と触れあう機会ももたせてあげたいと思ってお友だちとランチをしたり、ピクニックに出かけてみたり…わたしなりにスケジュールを組んでやってきたつもり。


こうやって書き出してみると、わたしは自分で思ってた以上に「真面目」なタイプだ。「ここで手を抜いたら、折角の子どもの成長阻害するんじゃないか。本当は伸びるはずの芽を摘むことになるんじゃないか」と、心のどこかでいつも不安だった。


それはさておき、そういった日々の「今日は子どもと○○した」という活動内容は、同じような毎日を送る子育て中のママ以外にはなかなかその大変さが伝わりにくいもの。

「子どもと一緒に遊べていいね」「なんか毎日お出かけして遊んでるんだね」そんな風に捉えられがち。夫も、そんな風に思っているのかなぁ…と漠然と不安になる。


その実、毎日天気予報とにらめっこして、地域の支援センターのイベントスケジュールを逐一確認して、天気が悪いからベビーカーは無理かな?あのイベントの予約をとらなきゃ、あの公園は保育園の大きいお兄ちゃんお姉ちゃんがいるから、あの時間は避けよう…エトセトラエトセトラ。
結構色々と考え、スケジュールをたてて行動している。ハッキリ言って大変だ。

それに子育て支援センターで男の人を見かけることなんてほとんど無い。これ、結構気まずいのでは。たとえ、夫が最初のうちはやる気マンマンで子どもを連れて出かけたとしても、何となく居心地が悪く感じてそのうち行かないようになり、それが夫婦ケンカの種になりそうな気も…。


ある時、会社の同期達とゆっくり話をする機会があり、その時彼女たちにふと聞いてみることにした。

「夫が育休をとって、毎日家にいるとしたらどうする?」

第一声が「エッ、いいな!」だった。これにはびっくりした。

・夫に家事育児メインで頑張ってもらって、自分は復職早めるかも!

・家族で少し長めの旅行とか出来るよね、短期の海外滞在とかもしてみたい!

そんな意見も出てきて。
実現可能性とかはひとまずおいておいて、周りの友人たちが前向きに夫の育休のことを受け止めてくれたことが、本当に嬉しかったしその一瞬でわたしの気持ちはとても楽になった。


そして「ああ、そんなことも出来るかもしれないのか…」と目から鱗がポロリと落ちた気がした。たしかに、海外(単純なのでハワイとか憧れちゃう)で「暮らす」なんてこの先、老後になるまで無理かもしれないからやってみたい!夫と交代で週に1度位なら、スクーリングして何か勉強とか出来るかもしれないな…

わたしの想像力が、がんじがらめになっていた心が、彼女たちの発言で少しずつほぐされていくのを感じた。そうね、出来ること、色々あるかもしれない。


ここから、わたしの気持ちも少しずつ、夫の決断を支持して行きたいと思うようになっていった。友人たちの無邪気な後押しが、わたしの背中をグググっと押してくれたんだ。

産休育休取得率100%のホワイト企業女子社員だけどはっきり言うと、産休育休は既得権

産休育休取得率が非常に高いホワイト企業女性社員だけどはっきり言うと、産休育休は既得権益


はてな匿名ダイアリーで、
「産休育休取得率100%のホワイト企業女子社員だけどはっきり言うと、産休育休は既得権。」
と、バッサリ斬られてしまった。

わたしが、だけじゃなくて、世の中の産休育休取得中のお母さん、ならびに時短で働くお母さんが、だけども。

https://anond.hatelabo.jp/20171026133336

この文章を1度目に読んだ時は、怒りに震えた。

若造が!女性を取り巻く妊娠・出産・育児と仕事の両立をする上での苦労知らないで、何が「既得の甘い汁を吸いたいだけ。」じゃー!こっちはこっちで、色々苦労しとんじゃ!

…ひと通り憤った後、ふと、気づく。はたしてこれを書いた人は「若造」なんだろうか?と。

「女子」社員と名乗り(個人的には妙齢の女性が自らを「女子」と名乗ることにものすごく抵抗がある…ほんとどうでもいいことだけど)独身子なしの口ぶりだったので、当然のように自分より年下=若いのだろうと厚かましくも思っていたけれど、同年代、もしくは年上の場合もあるよね。ミスリーディングだわ、と思って、何度も読み返した。追記もあったので、何度も何度も読み返した。


(以下、原文まま)

>産休育休取得率100%のホワイト企業女子社員だけどはっきり言うと、産休育休は既得権。

働きたくないから専業主婦希望する女と同じように、「働きたくないから子供産んで育休とりた〜い」という空気を纏う女子社員は実際かなり多い。

夫も育休とっていようが毎日定時だろうが、家庭が回らない訳でもないのに既得権だからあるだけ使う。ただ既得の甘い汁を吸いたいだけ。

しわ寄せはこっちに来る。これ全部管理側の問題ってするのはどこかおかしい。

新しい人を雇うにも席がない。
管理側は、イキイキママを雇用し続けるならもっと働かせろ。そうじゃないなら解雇しろ。資生堂見習って。現場を第一に考えてほしい。

 

 
この文章を書いた方に、わたしが伝えたいことは3つ。


うん。あなたの言うように「働きたくないから子供産んで育休とりた〜い」という空気を纏う女子社員、いないわけではないと思う。

仕事が思うように上手くいかない時、わたしこのままでいいのかな?と悩んだ時、周囲からの「彼氏は?結婚は?子どもは?」という圧力に自分の中の何かがポッキリ折れそうになった時。そんなことが頭をよぎらなかったこともない。


似たようなこと、誰にでもあるんじゃないだろうか?

「昨日飲みすぎたし、今日は午前休とりたいな…」「体調思わしくないし、会社休もうかな」
それと大差ないと思う。

人間だもの、その日の気分・体調・さまざまな要因によって仕事のモチベーションは上がり下がりするのは当たり前。そのアップダウンを周りに悟られないようにしていく努力と、仕事の成果に影響をもたらさないようにする事は怠らないようにした方がいいと思うけど。


2つ目。産休育休は「既得権益」(既得権と書かれているけど、おそらく既得権益のことだよね?)で間違いない。

既得権益(きとくけんえき)とは、ある社会的集団が歴史的経緯により維持している権益(権利とそれに付随する利益)のこと。ウィキペディアより。


過去の先輩達が望んで望んでようやく手に入れた権利なんだ。労働者誰にでも公平にあたえられているもの。それを行使するかどうかは個人の判断に委ねられている、と思う。

「わたしはこの先も子どもを持たないから、この権利は必要ない」のなら、もちろんそれはそれで良いだろう。
そして、子どもを生み育てたいと思う人も、男女問わず行使できる。他の誰から何かを言われる筋合いもない。


3つ目。子どもを生み育てることは、決して楽ではないということは、子持ちの立場から大きな声で言いたい。

お金の使い方も、時間の使い方も、人生設計全てを大きく見直す必要に迫られる。仕事をしたくないから、休みたいから、だけの覚悟ではとてもじゃないけどやっていけない。

第一、仕事には対価と休日がある。(ホワイト企業勤務ならば、おそらくそれ相応の安定した月給、賞与、休日があるでしょう)

育児は…その全てが無い。24時間365日、親でいることは休めない。休んだりしたら、それこそ「育児放棄!母親の資格無し!」と後ろ指さされること必至。

そんじょそこらのブラック企業も真っ青のブラックっぷり。しかも仕えるのは、理不尽極まりない子どもなのだから。


…ここまで書いて、きっとこれに対する反論は「それもわかった上で子ども作ったんだろ!自業自得!自己責任!」だろうな、とふと思ったけど。

でもね、本当に経験してみないとわからないこと沢山ある。覚悟を決めてたって想像の斜め上だったことだって、たくさんある。

これは「仕事と育児、どちらが大変か」という話ではなくて、育児なめて育休欲しさだけで子ども産むと、後々バチが当たったわー!って思うくらいの後悔が待ってるよ、という話です。


この文章を書いた人は、本当に仕事が忙しくて、大変で、業務は多いのに人は足りなくて、だけど育休中や時短社員は沢山いて、休日出勤も多くて自分はプライベートの時間を思うように取れなくて、辛くてイライラしてるんだろうなぁ、と思う。


当然会社側の責任もあるし、でも人件費など諸々のコストを考えると育休・時短勤務社員の穴をどうやって埋めていくのかは悩ましい問題でもあると思う。

この問題に風穴をあけるヒントは、この人が書いたように、一昨年騒がれた「資生堂ショック」にあるんじゃ無いだろうか。


>管理側は、イキイキママを雇用し続けるならもっと働かせろ。そうじゃないなら解雇しろ。資生堂見習って。


願わくば、この人が「資生堂ショック」の本質を見誤ってないことを祈ります。

資生堂ショック」は、子育て中の時短社員も「土日祝日、平日の夕方以降のシフトに入ってくれ、入らなければ解雇だぞ!」という踏み絵を設定したわけでなく、BA一人一人ときっちり面談をして、個人としての働き方とキャリアパスを描いたのだという。

各家庭によってリソースは違うから。夫の育児参画度、近所に育児を助けてもらえる人がいるか、何時まで延長保育を利用できるか、エトセトラエトセトラ…。

そして個人によって描くキャリアパスも異なるので、そこをきちんと汲み取って業務を割り振っていきますよ、というのが「資生堂ショック」。

リソースを最大限に活用して、昇進を目指したい・もっと働きたいのなら、道筋や席を用意しますよということ。

だから、「もっと働かせろ」は正論で「そうじゃないなら解雇しろ」は暴論だと思う。


わたしが育休に入る前の職場では、40人ほどの部署の中に時短社員が4〜5人もいて、仕事に対するモチベーションも成果も様々だった。

その辺のフルタイムの男性なんかよりもよっぽど能率がよく仕事が出来て、決して「楽な仕事しかしない」わけじゃない人もいれば、まさにこの人がイライラをぶつけたかったであろう人もいた。

個人によって全く違うから、こんな風に産休育休取得中・時短社員を一括りにして批判するのは、やっぱり何だか違和感を感じる。


そして…わたしも性格悪いので、ついつい書いてしまうんだが…

この先、この文章を書いた人も子どもを持つ事があるかもしれない。その時にこういった批判がブーメランで返ってきて、その時に自分が極論過ぎたことを、自分自身で首を絞めるようなことを書いてしまったと、気づいてほしい。

子どもをもつだけじゃないな。これからの世の中は介護でだって休職、時短勤務を余儀なくされることも増えてくるんだよ。自分が病気などをして、長期休業や時短勤務になること可能性もある。


だからこそ、もっと人に対して寛容にいこうよ。イライラするだろこともあるけどさ。

あなたが今現在被っているという「育休中の同僚の余計な仕事」、巡り巡っていつかはあなたが誰かに助けてもらうことになるかもしれないんだから。